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あけましておめでとうございます。

2015年の新春を迎えました。みなさん、よいお年を迎えられましたでしょうか。

昨年は、長年担当してきた事件について、大阪高裁でうれしい無罪判決を依頼者が受けることができました。
検察官からの上告なく、無罪判決は確定し、依頼者はようやく雪冤することができました。
しかし、そのためには、6年2か月以上の年月がかかってしまいました。
とてもとても長い月日が経過してしまっていました。

この事件は、明らかに初動捜査が間違っていました。
そして被害児の司法解剖を担当した法医学者の鑑定が、あまりにもずさんでした。
検察官も、初動捜査の間違いを引きずったまま、 間違った起訴をしました。

起訴後になって、たくさんの臨床医や法医学者が証言しました。
検察官は、2回も訴因変更をしました。

そして地裁の裁判官は、間違った判決を言い渡してしまいました。
けれど、高裁の裁判官は、正しい判断をしてくれました。

間違った初動捜査と、ずさんな法医鑑定が、すべての出発点でした。

高裁の裁判体に感謝するとともに、
間違った初動捜査と、ずさんな法医鑑定に対する憤りは収まることはありません。

一歩間違っていれば(あるいは、高裁の別の部にこの事件が係属していれば)
私の依頼者は、雪冤することはできなかったかも知れないのです。

我々の仕事は、本当に人の人生を左右してしまう、責任重大な仕事です。

これからもそのことを肝に銘じながら、日々過ごしていかなければと思っています。

私には、今年もまた、これまた「無罪判決を受けなければならない」無実の依頼者がいます。
依頼者本人、一緒に担当している弁護人らとともに、頑張ってまいります。

今年もよろしくお願いいたします。

髙見秀一
 

 

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